データベーススペシャリスト試験対策:セキュリティマネジメント(2025/06/08)

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んにちは。今回は、2025年6月実施の「データベーススペシャリスト試験」に向けて学んだ「セキュリティマネジメント」について、要点を整理していきます。

情報セキュリティはすべてのITシステムに関わる重要テーマ。ISMSやセキュリティポリシー、組織体制まで、頻出内容をおさらいしておきましょう!


情報セキュリティマネジメントとは?

情報セキュリティマネジメントとは、「情報の機密性・完全性・可用性」を守るために、体系的にセキュリティを確保する取り組み全般を指します。

● リスクアセスメントの3ステップ

情報資産に関わるリスクを分析・評価し、必要な対策を講じるプロセスです。

  1. 特定(リスクの認識)
     どんなリスクがあるかを洗い出します。
  2. 分析(リスクの発生頻度・影響度の把握)
     リスクの発生しやすさや影響度を数値化し、優先順位を決めます。
  3. 評価(対応方針の決定)
     対応が必要かどうかを判断し、必要なら対策を実施します。

ISMSとは?(情報セキュリティマネジメントシステム)

ISMSは「Information Security Management System」の略で、企業が情報セキュリティを管理・運用するための枠組みです。

ガイドラインに沿って、組織的に対策を進めることが求められます。

● 情報セキュリティの7要素(CIA+4)

  • C(Confidentiality:機密性)
     → 権限のない人に見られないようにする
  • I(Integrity:完全性)
     → 改ざんされないようにする
  • A(Availability:可用性)
     → 必要なときに使えるようにする

これに加えて、以下の4要素も押さえておきましょう。

  • 真正性(Authenticity):本物であることを証明
  • 責任追跡性(Accountability):行動の責任を追跡可能にする(ログ管理など)
  • 否認防止性(Non-repudiation):あとから「やってない」と言わせない仕組み
  • 信頼性(Reliability):行動と結果に矛盾がないようにする

情報セキュリティポリシーの3層構造

情報セキュリティポリシーは、総務省が提唱する3層ピラミッド構造で整理されます。

内容特徴
基本方針組織のセキュリティに対する理念抽象的・上位方針
対策基準どのような対策を行うか実務上の指針
実施手順実際にどのように行うかマニュアルレベルの詳細

情報セキュリティ関連組織まとめ

● 情報セキュリティ委員会

  • 組織内部に設置される情報セキュリティの意思決定組織
  • 責任者は CISO(最高情報セキュリティ責任者)
  • セキュリティポリシーの策定や社員教育を担当

● CSIRT(Computer Security Incident Response Team)

  • 組織内のセキュリティインシデントに対応するチーム
  • 発生した問題への迅速な対応を行う
  • 国内版:ナショナルCSIRT(例:NISC)

● JPCERT/CC(Japan Computer Emergency Response Team Coordination Center)

  • 日本のCSIRT支援組織
  • 提供している主なコンテンツ:
    • CSIRTマテリアル:CSIRT構築のためのガイド
    • JVN(Japan Vulnerability Notes):脆弱性情報を提供するポータルサイト
    • インシデントハンドリングマニュアル
      • 「検知」→「トリアージ(優先順位付け)」→「対応(レスポンス)」の流れを記述

● J-CRAT(Japan Cyber Rescue and Assistance Team)

  • 別名:サイバーレスキュー隊
  • IPA(情報処理推進機構)が運営
  • サイバー攻撃の被害組織を支援・回復支援も実施
  • 学習用のイラスト・資料も多数公開

● SOC(Security Operation Center)

  • 外部の情報セキュリティ監視・対応を請け負う組織
  • 主に民間企業により運営され、常時モニタリングとアラート対応を行う

まとめ

情報セキュリティは、DBスペシャリスト試験の午後問題にもよく出題される重要領域です。

  • CIA+4の考え方
  • ISMSやリスクアセスメント
  • セキュリティポリシーの3段構成
  • CSIRT、JPCERTなどの組織と役割

これらの知識は、試験対策だけでなく、実務にも活用できるものばかり。しっかり覚えておきましょう!

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